ギャラリー モーニング 現代アートをリビング空間へ。アートのセレクトショップ 
Exhibition sales of Contemporary ART


updated 2023-05-09
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あれから、そして、これから Fukushima 2011 >>after 2012 >>future 2013

田中奈津子 Tanaka Natsuko

藤原康子 Fujiwara Yasuko

山本俊夫 Yamamoto Toshio

Favorite Art view
2012年に注目した作品と新作を展示します。

2012年 12月18日(火)〜23日(日) >> 正月休み >> 2013年 1月10日(木)〜20日(日)

Oxygen-Sharing Equality

2012年を締めくくる展覧会

2011年の大きな出来事。地震と津波、そして原子力発電所の崩壊。
離れていながらも「大事」と向き合った関西のアーティスト達の表現に出会った一年でした。
自分とそうではないものとの連なりのなか、みずからのやり方で、胸中のとまらぬ揺れを押しとどめるかのように創り出された作品。多くの展覧会で出会った、アーティストというメディアを通して記録された「あれから」。
その中から突き動かされた三人の作品をギャラリーモーニングに展示し、もう一度、執着しておきたいと思います。



尖展で活躍する山本俊夫は、2011年3月11日以降の混沌とした現世を、大きなナマズの棲む川の上に架かる橋の上で生と死が隣り合わせに踊る時代屏風に仕立てました。そこにはオープンを前にした東京スカイツリーが、コンピュータの前を動かない庶民の姿が踊りゆく人びとと捉えられています。

K2展に出品を続ける藤原康子は、14cm x3のキューブを高く積み上げます。
地理学を通して根本大地を考え、大地に直接触れる時の暖かさ、安らぎ、懐かしさをとらえつつ、時として大地が見せつける営力に挑む現代社会の限界と危うさを表出します。

アートスペース虹の個展で水と向き合った田中奈津子は、液晶の中の出来事として体験し、感じたことを、水があふれる水瓶に置き換えて表現。いつもは静かな水、一番大切なもののブルーなシタタリは鮮烈な共鳴りを呼び覚ます。

山本俊夫

2011年3月11日以降の混沌とした現世を、大きなナマズの棲む川の上に架かる橋の上で生と死が隣り合わせに踊る時代屏風。現在進行形の日本列島の姿。


「踊りて渡れ現世橋」六曲一双172.5x376cm(各)
略歴

1959 大阪府生まれ
1983 京展(同1984〜88、1993、2002〜05)
1986 京都市立芸術大学大学院(日本画専攻)修了

個展
1985 摂津信金ギャラリー(大阪)
2003 ギャラリー恵風(京都)
   コミュニティプラザ百花堂(倉吉)(鳥取)
2004 ギャラリー恵風(京都)
2006 ギャラリー恵風(京都)
2007 石田大成社ホール(京都)
2009 アートスペース東山(京都)

藤原康子

installation 
ON THE EARTH

14x14x14cm x X


大地に直接触れる時、精神的な暖かさ、安らぎ、懐かしさを覚える。
人類は、それぞれ自分たちの住む空間で、様々な自然的環境条件の制約もと叡智を働かせ土地利用を行い自然との折り合いを付けながら進化を続けて来た。
近年の急速な技術革新は、自然的環境条件との対話を等閑にし、経済的、政治的思考等を優先し、一方的に環境改変が可能であるとの奢りで、土地利用が進められることが目立つ。コンクリートなどで覆われ、その上に強固な建造物、施設等が載せられると、大地のこと、河川の流路のこと、過去にそこで何が起こったかは無視されてしまう。
でも、時として大地はその営力をしっかりと見せつけてくれる。

素材: 紙箱.綿布に水性絵の具.土など

略歴

個展
2004/ 2005 ギャラリーすずき
2006  Gallery Den
2006 大枝土蔵 (大枝アートプロジェクト実行委員会)
2007 / 2008 ギャラリーはねうさぎ
2009 Gallery 16
2010 2kwギャラリー58

主な公募展 グループ展
1954 京展('55,'94,'03,'04,'06)   京都市美術館
1994  行動展(~'02, '05, '06)   東京都美術館 京都市美術館
1995 3人展 (村上公也 西原伊佐久 藤原康子) ギャラリー三条
2001 行動美術新人選抜展   紀伊国屋画廊 (新宿)  
2003 グループ感展(~'06) 京都府立芸術文化会館
2004 比良から新しい風が・・ part32「秩序と反秩序」 比良美術館
2007~2010 BOX美術展 ギャラリーはねうさぎ      
2007~2012 K2展 京都市美術館別館
1961 京都学芸大学第2社会科学科(地理学)卒業
2004 京都教育大学研究生(西洋画研究室) ( ~'06 ) 修了

田中奈津子

液晶を通してですが、見たこと、感じたこと、そしてそれでも流れている自分の生活。その間に蓄積されるものたちを、きちんと描いていたいです。
「隠」手漉き和紙・水彩・他 30x26.5cm ¥16,500

略歴
1981年 北九州市生まれ

2005年 京都市立芸術大学大学美術学部美術科油画専攻卒業

2007年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
2005年 山本惠と二人展「花と人」
     ボーダレスアートギャラリーNO-MA

2006年 個展「孤島群」複眼ギャラリー
個展 gallery Den 58

2007年 グループ展「作品中」ギャラリー16

    「in my room」FUKUGAN GALLERY

    「58号室展」gallery Den 58

     ART AWARD TOKYO 参加

2008年 「ペインティングの恋人」海岸通ギャラリーCASO,MEM

2009年 個展「私湯」MEM

2010年 京都オープンスタジオ 参加
2012年 アートスペース虹 「豊かな絵」

「踊りて渡れ現世橋」

部分
1995年以来、「尖展」にその活動の場を置く山本俊夫。京都市美術館という大きな空間で日本画の可能性と新しいアイデアの表現に挑んでいる。
2012年の「尖展」に発表された「踊りて渡れ現世橋」は、日本画で描かれた震災の記録であると同時に、混沌とした日本の今を捉えた作品。
コンピュータの前にじっと座る人、東京スカイツリー、橋の下の大ナマズ、相馬馬追の武人、古典を引用しながらも現代のキャラクターを織り込んで時代屏風としての切り時を鮮明にしている。
あれから、そして、これから。此岸から彼岸へ。胸中にあるおしとどめられない揺れが記録されている。

部分

祭の先頭をゆく葛籠



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On thi earth 2012

On thi earth 2012




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